所沢白翔会病院
10 月18 日(土)の13 時から、所沢白翔会病院新館において第3 回地域健康講座を開催しました。第3回地域健康講座のテーマは、10 月20 日の「世界骨粗鬆症デー」にちなんで「骨粗鬆症」とし、当院副院長の安岡医師と放射線科の田中係長が講演を行いました。また、リハビリ科職員による「健康体操」で参加者の皆様と一緒に身体を動かしました。
今回は、受付の開始予定の1時間前からお越しになられた方もいらしており、受付開始時間より多くの方々で賑わいました。
初めに今給黎院長から、地域健康講座の参加者の方々へ挨拶があり、次にリハビリテーション科の山田主任、長島副主任、三木理学療法士が「健康体操」を行いました。
はじめに「30 秒立ち上がりテスト」と「片脚立位テスト」を行い、ご自身の現在の運動機能を調べました。アンケートの回答の中に、「体力不足が数字でわかるので家でもやらなければと痛感しました」とあり、ご自宅でも継続して運動が出来るように、健康体操の資料をお配りしてリハビリ科職員と一緒に身体を動かしていただきました。
次に、安岡副院長による「骨粗鬆症の診断・治療について」を講演しました。安岡副院長は、国際骨粗鬆症財団が日本で任命した7名のMentor(指導者・助言者)の1人として活躍しており、また日本骨粗鬆症学会の評議員も務めております。
講演の中で、現在の日本の超高齢社会の現状や、骨粗鬆症が原因による骨折によって、骨折した本人だけでなく、家族や同居者が介護による離職や転職になる可能性があることにも言及いたしました。
また、骨粗鬆症によって骨折の連鎖を引き起こしやすくそれによる、QOL(生活の質)の低下を防ぐためにも、最初の骨折をした時点で適切な骨粗鬆症治療の開始をする重要性について説明を行いました。
最後に、放射線科の田中係長より「骨密度検査の重要性」について講演をしました。講演の中で、骨密度の検査方法にも種類があることや、それぞれの検査の特徴、放射線を用いた骨密度測定によってどのくらいの被ばくがあるのか、また現在の我が国における、骨粗鬆症の有病率や骨粗鬆症検診率の低さなども説明し、一度ご自身の骨密度に興味を持つことの重要性について述べました。
10 月20日は「世界骨粗鬆症デー」に制定されており、啓発活動の一環でブルーライトアップが各地で行われています。当院でも、10月20 日に一部病院をブルーにライトアップを行いました。
3回目の地域健康講座も無事に終了しました。今回は、37名の参加者がお越しになられました。地域の方たちと触れ合う機会を通して、今後も々な企画を考え続けていきたいと思います。次回は、リハビリテーション科による「転倒予防」をテーマにした講演などを予定しています。皆様のご参加をお待ちいたしております。
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